北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1632】Clarendelle Bordeaux 2013

 
クラレンドル ボルドー
 ※リンク先は現行ヴィンテージです
 
 ボルドーの安ワインには独特の郷愁があって、あれはあれで良いものだけど、このクラレンドルってワインにはあまりそれが感じられなかったような記憶がある。過去の記録を確かめると、それほど悪い印象でもなかった様子だけに、どうして良くない記憶があるのかよくわからない。まあ飲んでみましょう。
 
 グラスに注いでみると、見た目はまずまず黒っぽくて不透明、なんの変哲もない赤ワイン。匂いを確かめると、煮豆のような匂いに木炭のような雰囲気を帯びていて、なんとなくミネラリーな豆を連想したくなる。その後ろから、ようやくジャム-果実系の匂いがやってくる。
 
 口に入れてみると、おお、甘さ控えめ、酸味はあるていどしっかりしていて、なんというか安ボルドーらしさがある。つまり果実味よりも落ち着いた雰囲気と穏やかな舌触りが前景に出ていて、ほんのりとした苦みと煙突や木炭のフレーバーを伴っていて静かな感じがする。うんうん、安いボルドーはこういう感じ、こういうのがいいんだよ、と言いたくなるような感じになった。
 
 ※翌日は、もっとミルキーな口当たりで、酸味がそれほど増強せずに飲みやすい雰囲気に終始した。これもこれで良かった。安ボルドーとしては良くできている(ただ、このワインは安ボルドーというには若干お値段がするのだけれども。。。)