北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1669】Chateau de Fonsalette Cotes du Rhone Reserve 2000

 
シャトー・ド・フォンサレット コート・デュ・ローヌ
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 二本目は、ローヌの赤ワイン。こちらもメーカー自体は相当なもの。
 
 ブルゴーニュ赤の後に見ると、さすがに濃い。ただ、そんなに不透明かというとそうでもない感じ。香りは、ひとつ前のものに比べるとつっかかってくるようなところがある。香木系統ではあるけれども、ニスみたいな揮発臭を帯びた有機化合物系の臭いが加わっている。「昔の歯医者のような」という表現も似合っているように思える。
 
 で、口に入れてみるとやはり濃い。タンニン強く、果実味もまだ残っていて、なんだかヨードみたいな匂いが口のなかに残る。このヨードって感じが歯医者っぽいのかもしれない。で、飲み進めるにつれて果実味がジュクジュクとしたジャムっぽさ、あるいは口のなかにまとわりつくべたべたした粘りみたいなものを帯びるようになってきて、手応えならぬ口応えが力強くなってきた。こちらも熟成ワインの良さがよく出ているのだけど、ひとつ前に呑んだルロワの平格ブルゴーニュに比べるとワインの濃さがしっかりと残っていて、いかにも「らしい」姿だった。
 
 このワインとルロワの余韻は帰った後もかなり残って、歯磨きをする時に、ワインの残り香を思い出すことができた。ありがたいありがたい。