北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1720】Bouchard Pere et Fils Monthelie Premier Cru Les Duresses 2014

 
ブシャール モンテリ レ・デュレス
 
 久しぶりにブルゴーニュの赤ワイン、それも、ピノ・ノワールが飲みたくなったので、この、モンテリ一級をあけてみることにした。このレ・デュレスという畑はコント・ラフォンの品を飲んだことがあるので、それにどの程度迫れるかが見所。
 
 まず見た目。赤茶色のピノ・ノワールで、ブシャールのやつってだいたい赤茶色っぽさが強いので、こいつも例外ではないと感じる。香りは、初手からチョコレートと土っぽさが漂っていてなかなかの雰囲気。
 
 口をつけると、ちょっとアセロラ&タマネギっぽさがあって傷んでいるかな?って心配が。熱劣化している?でも、とてもコクがあってふかふかとした飲み心地で、ワイングラスと自分の鼻腔の間にチョコレートがもうもうと漂ってくる。果実味もあるんだけど、チョコレートの匂いとタンニンと苦みが優勢な雰囲気。でもって、これぞモンテリの力なんだろうけれど、ワインののどごしに栄養が宿っているというか、このワイン、やけに力が湧いて来る。このあたりは、コント・ラフォンが作った同じ畑の品に相通じるところがあって、そのお手軽版としての面目は十分に果たしている。でもって、飲み進めるとサクランボのようなかわいらしさと、その樹木のような風味が立ち上がってきてなかなかのもの。意外に侮れない。
 
 ※二日目になると、酸味が勝って果実味が痩せた感じになった。残念ではあるけれども、土っぽさが残って残滓としては悪く無い。でも、初日に飲んでしまうべきワインではあった。