北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1733】Serego Alighieri (Masi) "Possessioni" Rosso Verona 2014

 
セレーゴ アリギエーリ ポッセッシオーニ ロッソ 2014 マァジ
 
 このワインは、おいしいアマローネを作っているセレーゴ・アリギエーリ(マァジ傘下)のIGTワイン。IGTってことは伝統とはちょっと違ったワインということで、実際、このワインはアマローネ-ヴァルポリチェッラ系のぶどう品種にキアンティ系のサンジョベーゼ種を混ぜてつくられている。わざわざ混ぜるからには、それなりのおいしさがあるのかどうかが見所。
 
 まず見た目。少し蛍光ピンクがかったところのあるワインレッド。黒々として透明度は低め、意外に国際品種の赤ワインと区別つかない気がする。香りはなんとビターチョコレートと床屋の匂い、それから豆料理だ!この、床屋の匂いってあたりはヴァルポリチェッラとあまり矛盾していない。
 
 口に運ぶと、果実味が炸裂。じゅくじゅくの葡萄果実が口のなかに溢れて、さながらキアンティ、いかにもサンジョベーゼ。赤ワインとしては完全に軽量級で、タンニンはあるにせよ、さっぱりとした飲み心地。夕食とは屈託なく付き合ってくれる。二杯目をそそぐ頃には果実味がどっかりとしてきて一層活きのいい状態になった。デイリーワインとしてはよくできているけれども、価格を考えるとこれぐらいじゃないと困る、という部分もある。
 
 ※翌日になると、ますますもって明るく活きのいいワインになった。ただ、深みや複雑さとは無縁。おいしいワインではあるのだけれど、高評価とはいかないかな。