北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1751】Cono Sur "Bicicleta" Carmenere 2016

 

コノスル カルメネール ヴァラエタル [2016]

  
 このワインは、料理用に買われてきたチリの量産ワイン、「コノスルのビジクレタ」。このラインのワインは料理用や間に合わせ用にかなり飲んでいるので、苦手品種・カルメネールも飲んだことがあろうと思ったら、なんと今回が初顔合わせ(混醸品は飲んだことがある)。はてさて、どんなワインなんでしょう。
 
 観たところは、典型的な濃い系の赤ワイン。透明度が低く、とても黒っぽい。そんなに青紫っぽくもなく、色調も真ん中ぐらい。香りは、初手では杉系入浴剤に、意外にも腐った切り株みたいなオーガニック臭が混じっていて好感。ほんのりバニラ~チョコレート系の匂いと、インキーな匂いも混じって見栄えがする。
 
 口をつけてみると、思ったよりも梅酸っぱいアタックが来て、そこから爆発するような果実味が、鼻を抜けるインキーなフレーバーとともにこみあげてきた。タンニンはふさふさとしていて荒れ狂うような調子ではなく、誰でも赤ワインの風味を味わえるようにつくられている感じ。全体的に大柄な味で、ちょっと飲みつかれそう&単調さは否めないけれども、初手からそろえるべきものは全部揃えて商品として流通させているのはさすが。好みではないけれども、価格を考えればやっぱり頑張っているコノスルという感じだった。