北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1756】Etienne Rodier Bourgogne Chardonnay 2016

 
ブルゴーニュ シャルドネ ヴィエイユ ヴィーニュ エレーヴ アン フュ ド シェーヌ エティエンヌ ロディエ
 
 このワインは、平格白ブルゴーニュワインとしては異様に安い値段の品。この価格帯のシャルドネは新世界でも安めの部類なので、ましてやブルゴーニュのラベル付き、そこそこおいしければもうけもの、ぐらいの気持ちで抜栓。
 
 まず見た目。割と……普通にブルゴーニュしている。ちょっと黄緑色がかっているかもしれない。香りは、米糠がまずプンプンと。安い平格白ブルゴーニュワインやシャブリにありそうなきつい米糠。でも、これはシャルドネの素直な匂いなので別によし。しかもほんのり花畑と蜜の匂いまでくる。上出来じゃないか。
 
 ただ、口をつけてみるとなるほど安いわけだ、ちょっとえぐみを伴った酸味と苦みが目立つ。香りはそれなりのメーカーの平格白ブルゴーニュ並みだけど、味が整わない。あるべき味は揃っているけれども、余計な味が加わって全体の印象が損なわれている感じ。これは農薬?それともテントウムシ?詮索しても仕方がないし、決して飲めないほど悪いわけじゃないけれども、平格白ブルゴーニュというカテゴリーのなかでは出来が良いとは言えない。そのあたり、価格は正直であるなぁと思った。