北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1762】Brown Brothers Cienna 2017

 
ブラウンブラザーズ シエナ
 
 このワインは、オーストラリア独自品種のシエナという赤ワインでつくられた、甘口の赤ワイン。アルコール度数は5.5%、甘口とあるのでコンセプトとしてはランブルスコに近い感じなのだろう。そういえば、ボトルの形もちょっとランブルスコに似ている。でも、違う品種・違う地域なので果たしてどんなものか。
 
 まず、グラスに注いでみると、やや青紫側に寄った色調。少なくともランブルスコそのものよりは青々とした色調をしている。香りは、あまりはっきりしない。ランブルスコにありがちなヨーグルト系のフレーバーもなし。
 
 口をつけてみると、かなり甘い。ファンタグレープに近い味で、ぶどうジュース、という感じがする。ランブルスコに比べるとあま「ったるい」ところがあり、酸味の質感に違いが感じられる。こいつは後味に酸味よりも甘味が尾をひく。しばらく飲むとヨーグルトっぽさも出てくるけれども、主となるほどではない。赤ワインに慣れていない人を喜ばせそうだけど、一般的なワインのコンセプトからはかなり遠い。甘口ワインがいける自分でも、後半はかなりきつかった。新世界ワインの、味のスカラー量がやたら強いところがここでは悪く出ていると感じた。ランブルスコの、飲み疲れない感じがこいつには無い。