北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1764】Montes Alpha Pinot Noir 2016

 
モンテス・アルファ ピノ・ノワール
 ※リンク先は、これを書いた時点では該当ヴィンテージですが、以後は現行のヴィンテージに置き換わっていくと思われます
 
 チリ産のピノ・ノワールは本家ブルゴーニュとははっきり方向性が違うし、好きかと言われたらそうとも言えないけれども、長らく飲んでいない気がするので、確かめてみることにした。
 
 まず見た目。ピノ・ノワールとしては濃くて暗い色彩で、いかにもチリ産、という感じ。グラスのへりのほうでもしっかり色がついている。香りは、バニラとチョコの香りたっぷりで、その奥から、梅系の果実の香りがほくほくと盛り上がってくる。パッと香りを確かめただけだと、ブルゴーニュだったら北部の、ちょっと上等で派手系の作り手のワインじゃないかと思い込みそう。
 
 口をつけてみると、こってりとした口あたりに、梅系の酸味がキューンと伴っている。良くも悪くも樽っぽさがたっぷりで、オークの風味を相当につけてあるんだろうと思われる。余韻の長さはさすがに望むべくもないけれども、とりあえずのおいしさは相当なもの。同じチリ産でも、さすがに1000円前後のピノとは作り込みが違う。
 
 ※二日目は、僅かに森の下草っぽい香りまで漂って、なかなか頑張っている。樽っぽさは少し薄れたけれども、二日目のほうが総合力は上だと思う。