北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1767】Cono Sur "Bicicleta" Chardonnay 2017

 
コノ・スル ビシクレタ シャルドネ
 
 今回、ブラインドテイスティングのチャンスがあった。お題は「目隠しした状態で、コノスル最安値のシャルドネ(本品、サンプルA)と、ゴランハイツワイナリーのいつものシャルドネ(サンプルB)を比較試飲し、どちらがどちらか当ててみる」というもの。見た目で当てることができず、シャルドネグラスではなくコップを使っての試飲なので香りもあまりわからない。果たしてどうか。
 
 コップで香りを確かめると、意外に区別がつきにくい。ゴランハイツワイナリー側には石灰岩っぽい香りがあるはずだけど、微弱。はちみつっぽい匂いも微弱。考え始めると意外にわからなくなる。サンプルAに口をつけてみると、両者とも、それなりはちみつっぽくてそれなり酸味がある。サンプルBのほうが酸味が弱く、ややバターっぽくはあるけれども、コノスルだってわざとらしい風味を出すかもしれない。
 
 ただ、二口目になって少しわかってきたのは、サンプルAの酸味は後味が長いけれども「植物の茎」のようなえぐみがあるということ。サンプルBのほうが酸味は弱いかもしれないけれども、えぐみは残らない。本当はサンプルBのほうに強い石灰岩風味を感じられれば楽勝だったのだけど、コップだからか、二つのサンプルで混乱しているのか、はっきりわからない。それでもえぐみはコノスルの最安値にはあってもゴランハイツワイナリーには無かったはず。よってサンプルAがコノスルとみた!
 
 結果は……アタリ!改めてシャルドネグラスに注いでみると、見た目はやや薄めの白ワイン。で、飲み進めるほど植物の茎っぽさが伴うようになり、酸味もそういう方向に引っ張られるようになってきた。ゴランハイツワイナリーのそれをシャルドネグラスに注ぎなおすと、やはり格の違いがよくわかる。こういうの、もっとやったほうがいいのかもしれない。