北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1795】Giacomo Salmaso Colli Euganei Cabernet 2015

 
コッリ エウガネィ カベルネ 2015 ジャコモ サルマソ
 
 このワインは、あまり目立たない産地「コッリ・エウガネイ」で作られたワイン。どこなのか調べてみると、ヴェネチアの西、ヴェローナの東とのことで、このワインログでは「イタリア北東部」タグになる。でもって、国際品種カベルネソーヴィニヨンでつくられているのにDOCのラベルがはってあるので、この産地はやはり伝統的な産地ではなく新興なのだろう。
 
 まず見た目。予想以上に黒々としている。先日のアルゼンチンワインほどではないけれども、かなりのもの。透明度は低め。香りは、チョコっぽい匂いがグラスの周辺に漂っていて、グラスに鼻をつっこむと森の下草やベーコンのにおいが混じる。このワインも妙にガスくさい。これはいったいなんだろう?
 
 口をつけてみると、甘味を帯びたチョコ&葡萄果実全開。明るい味だ。ただ、タンニンはかなり強く、つっかかってくるような収縮が口のなかに広がる。香りはちょっとわかりにくいけれども、味はとてもわかりやすい、糖度が高そうな味。森の下草&ベーコンは、ボルドーカベルネっていうより、あれだ、キアンティクラシコあたりのイタリア赤ワインとなにか共通性があるような感じ。イタリア系葡萄酵母、といった感じなんだろうか。明るくわかりやすく人懐こく口当たりがソフト。ああ、こういう雰囲気があるから安イタリアワインから自分はワインに入門したのだなぁと思い出したくなるワインだ。