北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1804】Domaine Gramnon "La Sagesse" Cotes du Rhone 2015

 
グラムノン ラ・サジェス マグナムボトル
 ※リンク先はマグナムボトルです。
  
 あけましておめでとうございます。このワインは、ローヌのジェネリック「Cotes Du Rhone」クラスのワイン。作り手はグラムノンという、以前におすすめされたところのもの。ジェネリックでも頑張ってくれるのだろうか。
 
 まず見た目。紫色で不透明、黒々としたローヌの赤ワインらしい色合い。茶色っぽさは感じられないので、若々しい。香りは、梅ジャム、煮豆、それと濃い植物系のにおい。これは菖蒲?いや、菖蒲とは違うか。とにかく緑色の濃い系植物を思わせる何かがある。
 
 口に運ぶと、キューンと目が覚めるような果実味が炸裂。ジャブジャブとした果実味なんだけど、タンニンの影響で口のなかがすぼまるよう。タンニンが上顎を締め付ける感じがあるけれど、のどの真ん中を通っていくところはミルキーで、サービス精神がある。でもって、例の植物系のにおいと梅ジャム系のにおいがグラスと鼻腔の間を何度も行き来する。さすがにフォンサレットのローヌに比べるとバリエーションは乏しいにせよ、よく頑張ってはいる。
 
 ※翌日。ワインが重く、堅くなった。果実味の口ごたえがカチカチになって、むしろ飲みにくくなった。これは悪い兆候だろうか。それとも良い兆候だろうか。「もっと寝かせろ」という意味ともとれるし、「これは自分には合っていない」という意味ともとれる。こいつの飲み方はどうあるべきなんだろうか。ただ、もし可能性のあるワインと解釈するとしても、くつろぎを与えてくれるっていうより、考察させてくるタイプのワインではないか、という予感がある。つまり、これは難しいワインではないか?