北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1806】Aussieres Rouge Pays d'Oc Cabernet Sauvignon-Syrah 2016

 
ドメーヌ・ド・オーシエールオーシエール・ルージュ [2016]
 
 このワインは、バロンドロートシルト関連の廉価版ワインセットの最後の一本。フランスのどこかでつくられたペイドック(地酒?)規格のワイン。気軽に呑めて、気軽においしいワインっぽい規格だ。
 
 見た目は黒々としたワインでとっても不透明。蛍光灯に透かしてみても、向う側が真っ黒にみえるほど。なかなか濃い。香りは、湿ったプラムとでもいうようなツーンとする匂い。その後ろから、ふっくらとしたチョコレート系の香りが立ち上がってくる。
 
 口に入れると、カベルネソーヴィニオン由来とおぼしき、煙たい風味が口のなかに広がった。フランス系シラーの梅っぽいフレーバーと、カベルネ由来とおぼしき落ち着いてミルキーな口当たりの両方の顔を持ち合わせている。あと、このワインはタンニンによる収縮にくわえて、なんだか口のなかでフワーっと膨らむような(白ワインでいえばヴィオニエあたりにありがちな)膨張感を伴っているのがちょっと面白い。うん、いいんじゃないでしょうか。特別な産地の特徴的なワインとは無縁の、とにかく美味いものを出す、みたいな感じのワインで好感が持てる初日だった。
 
 ※二日目は、膨張感がなくなってもうちょっと普通の赤ワインに寄った感じ。価格を考えればまずまずかと。