北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1810】Barone Cornacchia Mointepulciano d'Abruzzo "Casanova" 2014

 
バローネ・コルナッキア モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2014
 
 今日の夕食はトマト煮込みを中心とした軽めのもの。だけど赤ワインをあわせたい気分で、じゃあイタリア旨安赤ワインジャンルの、モンテプルチアーノ・ダブルッツォをあてるとちょうど良いかなと思ってセレクトしてみた。
 
 まず見た目。不透明、かつ少し青みがかかった黒々とした赤ワイン色。へたなメルローカベルネソーヴィニヨンよりも濃いんじゃないかというような。香りは、ツーンとした線香-葡萄系の香りかなと思いきや、グラスに鼻を近づけると、イタリアワインにはありがちな、あの軟膏のような匂い(これは、キアンティクラシコにもあると思う)を伴っている。やすいモンテプルチアーノ・ダブルッツォにありがちな生臭さは今は感じられず、結構いけている雰囲気。
 
 口をつけると、目の覚めるような果実味。ちょっとヴァイオレット、ちょっと線香っぽさは伴っているけれども、「果・実・味・!」と力強く訴えてくるフレッシュな味にびっくりさせられた。タンニンは比較的穏やかで親しみやすく、非常にわかりやすい。難しいところがひとつもないワインだ、これはこれでいいんじゃないでしょうか。
 
 ※二日目は、あの過剰と言ってよいほどの果実味がちょっと落ち着いて標準的な赤ワインに近づいた。とはいえ、飲めないレベルには遠い。高級赤ワイン路線に凝るのでなければ、やはりモンテプリチアーノ・ダブルッツォは「飲める」ワインだ、デイリー用に量産するにもアリだと思う。