北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1815】Sella e Mosca Vermentino di Gallura Superiore "Monteoro" 2016

 
セッラ・エ・モスカ ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ モンテオーロ
  
 このワインはサルディニア島の大手メーカー、セッラ・エ・モスカがつくっているヴェルメンティーノ種のワイン。「スペリオーレ」と銘打たれていて、イタリアワイン区分でも「DOCG」となっているので、いつものヴェルメンティーノよりはちょっといいかもしれない。
 
 まず色合い。シャンパンや、多くの安いシャルドネに比べれば黄金色っぽいけれども、その色彩が割と薄め。ヴェルメンティーノという品種は割と色が薄く、ときには緑色がかっていることもあるけれども、そのなかでは黄金色っぽさは濃いほうだと思う。わずかに気泡が入っているのは、このメーカーのヴェルメンティーノらしいところ。
 
 香りは、蜂蜜がほんのり匂うと同時に、ハーブのような、ひょっとしたらリースリング種と勘違いしそうなグリーン系の香りを伴っていて、うん、うまそう。梅っぽさもあるかもで、ここまでだと、ブラインドだったら辛口リースリングと答えてしまいそうな気がする。
 
 ところが、口に入れるとスカッ!と豪快な酸味が来る。こういうのは、サルディニア州やカンパーニャ州の白ワインじゃないとあんまりない。炭酸っぽいので、ワイン好きのなかにはこういうの敬遠する人もいそうだけど、これが目当てで買っているようなものだから個人的にはとてもいい。気泡のせいか、微炭酸めいたぷつぷつが感じられるけれども、これも個人的にはとてもいい。苦み、甘味もしっかりしていて、それでいてワインのボディは(白ワイン)としても軽い部類。高級感のあるワインではないけれども、美味くて疲れのとれる実のあるワインだと思う。うめえよ、うますぎる。
 
 ※翌日も路線は同じ。ただ、微炭酸がなくなったせいか豪快さがちょっと足りなくなった。普通のワインに近づいたともいえるけれども、初日のほうが面白かった。