北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1823】Remoissenet pere et fils Rully 2014

 
リュリー・ブラン [2015] ルモワスネ
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 このワインは、ウメムラの福袋セットに入っていた「リュリー」という地域のワイン。こういうマイナーな地域のシャルドネは絶対に自分では買わないので、福袋ならではの出会い。福袋の数合わせという感じは否めないけれど、それもいいでしょう。
 
 グラスに注いでみると、明るいけれども少し麦わら色をしていて意外に赤~オレンジ色っぽいカラースペクトルをしている。香りは、台所洗剤系というか「すがすがしい」フレーバーが前景に出ていてさっぱりとしたライトなシャルドネを連想させる。まずまず普通のシャルドネ? 少しだけローソクっぽいフレーバーも感じる。
 
 口に含むと、まさにそのローソクがぶわーっと来て、そこからは溌剌としたボディの軽いリンゴ果実系の風味が適度な酸味とともに口に広がった。ローソクはともかく、それ以外は「シャルドネ主体のシャンパーニュから泡風味を除去したような」イメージを受ける。泡ではないシャルドネとしてはやけにリンゴをイメージさせるところがあり、なおかつ、ローソク風味がそこに長く付随しているような。リンゴフレーバーは香りにも乗ってきてだんだんリンゴっぽい匂いもしてきたぞ。あと、これまたシャンパーニュや一部のスパークリングワインにありがちな金属感を少し伴っているようにも感じる。
 
 これがリュリーという地域の特質だとは思えないけれども、ともあれあまり経験の無いタイプのシャルドネだった。
 
 ※翌日は、酸味が増していよいよ小柄になった。初日のほうがはっきり良かった。