北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1825】Chateau Tour St Bonnet Medoc 2014

 
シャトー ラ トゥール サン ボネ 2013
 ※リンク先はヴィンテージが異なります。また購入した店舗ではありません。
 
 ボルドーの赤ワインはボトルを観ても値段やクオリティがあんまりよくわからない。けれどもこのワインには「Medoc」という文字と「Cru Bourgeois」という文字が読み取れるので、「メドックでつくられたブルジョワ級の赤ワイン」ということがみてとれる。ということは、それなりクオリティがある、ということになっているのだろう。
 
 まず見た目。やや、青紫がかったワインレッドで不透明感がある(うちに来てからそんなに日にちが経っていなかったせいもあるかもしれない)。香りは、ボルドーとしては梅系線香が先行するような香りで、その後ろからほっこり果実がじりじりこみあげてくるような。ドカドカとした香りで押してくるタイプではなさそう。
 
 口に含んでみると、苦みと厳しいタンニンがどんと来てひるまずにはいられなかった。果実味は、甘味は控え目でもパワーがあり、苦みとタンニンも合わさって力強いけれども禁欲的な一種独特の容貌。「おまえ、もっと熟成させてから飲め」「もう少し安置してから飲め」という強い抗議を受けた。なんか飲み進めても堅物っぽさが続いて、ソフトな感じもしてこないので明日に残して勝負。
 
 ※翌日。鉄っぽさが増して、果実味にトマトっぽさも加わった。荒々しさは落ち着いたけれど、この筋はボルドーに期待するっていうよりボルドー以外の(たとえば南仏とかの)ボルドーブレンドワインに期待する筋であり、たとえば先日のシャトーラネッサンに比べると線は太いが繊細なあやが足りないと感じる。あと、2014なのにワインのおりが少なからず観察されたのも気になった。ボルドーブレンドでそんなに早くおりが発生するものなのか?このボトル自体に何か問題があった可能性も否定できない。