北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1828】Bread and Butter Chardonnay 2016


Bread and Butter Chardonnay 2016
 
 まず見た目。かなり黄色っぽい色彩で、樽をきかせた新世界のシャルドネとしては想像通りの感じ。ワインのあしも長い(粘性度が高い)。香りを確かめると、うっと息がつまるほどの樽香。まさにブレッド&バターという名のとおり。先日の、もうちょっと安いカリフォルニアワインにあった、夕張メロンっぽさに比べると蜂蜜やバニラが強く、それらの香りがストレートに来る。ここまで樽フレーバーが強いと、比較対象として高級なシャルドネを想定したくなるけれども、高級なシャルドネにある、「ミネラルっぽさ」や「酸味や爽やかさ」がこのワインからは伝わってこなくて、ひたすら蜂蜜&バニラなところが違っている。
 
 口をつけてみると、味の外郭に酸味が少し感じられはするものの、やはりブレッド&バターな、とてもコクのあるこってりコテコテのシャルドネ。こんなたとえは許されないかもしれないけれど「大阪ジャンクフード風のシャルドネ」。膨張感もあってとにかくデカい感じはある、が、白ワイン(というかワイン全般)にあってしかるべき酸味との調和という点では、あまりにもこってりしていてデカいせいで褒められたものではない。
 
 ※翌日になって、少しワインに酸味が乗ってきて朴直なまでのブレッド&バターが落ち着いて飲みやすくなった。2日目のほうがバランスは良いと思う。