北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1830】Domaine Armand Rousseau Charmes Chambertin 2013

アルマン・ルソー シャペル・シャンベルタン 2015
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 今回、ブルゴーニュの赤ワインの粋を確かめてみようという気持ちができあがって、しばらく考えて選んだのがこのワイン。こいつだってもう5~10年寝かせてやったほうが望ましいのだろうけれど、どうしようもない堅物の面々に比べればシャルムシャンベルタンはready to drinkだろう。14時のうちに抜栓してもらい、夕方から飲む体制で挑んだ。
  
 まず見た目。ある程度茶色っぽい、中庸なピノ・ノワールの色。若い、という感じではなくごく普通のような。香りは、初手はとにかくあまーい果実の香り。赤系、黒系、それから干し柿みたいな果実味を帯びていてすごみがある。
 
 口に含むと、びっくりするほど柔らか&あまーい果実味が!なんだこれ甘口かよ?!と勘違いするような、人をたぶらかすチャーミングな味がどっと来た。タンニンのはしばしにまで甘味がしみ込んでいて、「ぶどうの皮をかんだときのような、甘味とタンニンが溶け合っているところ」が驚きで、えぐみらしきものが乏しい。甘味に粘りがあるのも、超高級ピノ・ノワールという感じがあってつきづきしい。でもって、香りが桐箱の様相を強めたり、梅っぽさがきわまってきたり。いやはや、さすがの横綱相撲。楽しい、アガる、素晴らしいワインでございます。
 

 ※二日目は深い果実味がやや落ち着いて少しビーフジャーキーっぽくなった。あけてから4時間ぐらいの頃が最も華やかだった。