北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1838】Hospices de Beaune Volnay Premier Cru Cuvee General Muteau 2011

 
オスピス・ド・ボーヌ ヴォルネイ プルミエ・クリュ キュヴェ・ジェネラル・ミュトー [2011]
 
 このワインも、ウメムラさんの福袋から生まれてきたやつ。オスピス・ド・ボーヌの名で、ヴォルネ一級、でもってヴィンテージが2011と弱め。さてどうなることやら。
 
 まず色。かなり赤茶色がかっていて薄め。まさにヴォルネ、といった感じの濃いロゼに寄った色合い。香りは、初手から非常にトーンが高い。バローロバルバレスコとかにもありがちな、すごく偉そうな香りがツーンとする。森の生物といった雰囲気もある。熟成しました!といった雰囲気。
 
 口に運ぶと、まず口当たりの軽さに驚く。驚くけどヴォルネってのはこういうものだから軽くて構わない。ただこのワイン、やけに苦みがある。苦り、とでもいえばいいのか。苦い。それと果実味にニスや水あめが絡みつくようなところがある。そのくせ、後味がえらく軽い。ヴォルネは軽くてもいいけれども余韻が短いのは感心しない。このあたり、ヴィンテージの弱さが出ているんじゃないか?
 
 ところがどっこい、そこからだんだんスパイシーな舌触りになってきて面白くなってきた。森の生物って雰囲気がどんどん増して、精気が高まっていく。同じ2011年のダンジェルヴィーユに似てきたというか。若干果実味が強化されて、まだまだ余韻が軽いという欠点はあるけれど、そのおかげで森の下草っぽさやスパイシーな雰囲気が捉えやすいのかもしれない。完全なヴォルネ一級ではないけれども、オフヴィンテージなりの魅力があるように思えるワインだった。
 
 ※二日目。香りがはっきりと弱くなってしまった。このワインは初日のうちに飲んでしまったほうが良いと思う。