北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1860】Cono Sur Bicicleta Reserva Cabernet Saubignon 2017

 
コノスル カベルネソーヴィニヨン ビシクレタ
 ※リンク先は、ひょっとしたら「リゼルヴァ」の表記が欠けたものかもしれません。
 
 このコノスルのカベルネソーヴィニオン、一番安い「ビシクレタ」のはずなのに「リゼルヴァ」という表記を伴っている。確か、数年前まではリゼルヴァは格上だったはず。かわりに、実際にはコノスルの上位バージョンの名前は最近「リゼルヴァ エスペシアル」を名乗っていたので、それが十分に浸透したとみて一番安いクラスにもリゼルヴァの名前をつけるようになったのだろう。でも、まあ中身は一番安物という前提で。
 
 まず見た目。まあ暗めの赤ワインではあるけれども、真っ黒というほどのものではない。香りは、煮豆にマジックインキのインクをどっぷり注ぎ込んだようなすごいインク臭、あとは杉の入浴剤たっぷり。すんごくきっつい匂いの奥から、おずおずとチョコレートが来るような気配。
 
 口をつけると、インクと墨汁にくわえて、どこか抑制のきいた、カベルネらしさがある。ただ、果実味はやはり非常に太くて糖度もたぶん高いんじゃないかというおしの強さがある。渋みはそれほど烈しくはないけれど、まあとにかく満腹になりそう。一度にたくさんは飲めないし、飲むべきでもないのだろう。