北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1863】Domaine Anne Gros Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Rouge 2009

 
vinica.me
 
 アンヌ・グロという作り手のオート・コート・ド・ニュイ赤。で、こんなのどこにでも売ってるだろと思ったら楽天で引っかかるのはオート・コート・ド・ニュイ白ばかり。なんということでしょう。適当にゲットしたワインが実は入手が面倒……というのはワインの世界では往々にしてあることだけれど。
 
 まず、色合いはピノにしては青紫色っぽさがある。平格ブルゴーニュの赤でも、こういう青紫に近いカラーのものはあるけど、それらに比べると少し黒ずんでもいる。香りは、すごく桐箱。いや、桐箱を越えて杉っぽくすらある。それらが混じって線香を連想することもある。
 
 口に運ぶと、まさに杉と線香を伴ったしっかりとした口当たりのワイン。おお、なんか自己主張が強いぞ。これらが合わさって、少しよその地域のワインっぽい。というかボルドーに寄せたピノ・ノワールといった趣旨なのか。後半になると乳酸っぽさが伴うようになって、すごく主張しているけれどもどこかミルキー。好みではないし、自分がこれまで出会ってきたブルゴーニュの赤ワインの典型からは外れているけれども考えさせられるワインだった。こういう構成があるのか。まだまだわからない世界があるなー。