北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1864】Cusumano Angimbe 2017

クズマーノ アンジンベ 2017
 
 暑くなってくるとイタリア白ワインが恋しくなる。で、こいつは暑いシチリアでつくられている、ちょっと良さそうな土着白ワイン(と思ったら、土着品種のインソリアが70%で30%はシャルドネとのこと)。
 
 まず色は黄金色に輝いていてびっくり。シチリアの白ワインにしては濃い。香りは、シチリア土着の白ワインにありがちな、石灰岩と花束の香り。とても、シチリアらしい。
 
 口に含むと酸味がしっかり。スカッシュのような爽やかさに、ほんのり蜂蜜のような甘さが伴っていて貧相ではない。なにより、このワインにはとろみと僅かにアヤメ系のいいフレーバーを伴っていて、石灰岩っぽいきつめの酸味が、意地悪する感じがないのが良くできている。飲む人をなごませるつくりになっていてパスタとの相性もバッチリ。適当に飲んで良し、たぶんじっくり飲んでも良さそうな良いワインだ。で、暑さと飲み心地の良さのせいでなんと丸ごと飲んでしまったが、二日酔いにもならず。おいしいワインだし、おいしいワインをぐびぐびやれてしまう季節だけど、おいしすぎるのも考え物。