北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1865】Grati Chianti Rufina Villa di Vetrice 2015

 
キャンティ ルフィナ ヴィッラ ディ ヴェトリチェ リゼルヴァ 2012 グラーティ
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 このワインは、キアンティ・ルフィーナ地区でお手頃なワインをつくっているグラーティのキアンティ・ルフィーナ。本家キアンティ・クラシコに比較的近い品質なのがルフィーナ地区で、ここのつくるリゼルヴァクラスはかなりのものだったので、割と期待しての抜栓。ちなみにリンク先では2500円以上するけど、購入時は1500円ぐらいで、よそで購入した。
 
 まず、グラスに注いでみると赤茶色がかった、意外に明るい色合い。香りは、濃いカカオ系の香りにイタリア赤ワイン、とりわけキアンティ系にありがちな膏薬系の香りが強く感じられて大変うまそう。香りだけでよだれがでてくる。前回、このメーカーのただのキアンティと対峙したときはザクロっぽい香りがあったけれども、今回はそれより濃厚路線だ。 
 
 口に含むと、ざらざらとした口当たり、ほっぺたいっぱいに膨らむちょっとビターな果実味。タンニンはさほどでもないけど、苦みがかなりあってワイン慣れしていない人は怯んでしまうかも。ビターだけでなくチョコレートっぽい粘性のある甘味を伴っていて、苦みも手伝って充実した口当たりをかたちづくっている。バターっぽい後味もあって、これだけでおなかが膨らみそうな塩梅。当然、ごはんにもよく合う。飲み進めてもイタリア膏薬風味、キアンティらしさはまったく衰えないし、コクがある。いいデイリーワインだと思う。
 
 ※二日目も、キアンティらしい膏薬系の香りが炸裂。ただのキアンティよりは風采に優れるも、そんなに気取ったワインではなく付き合いやすい。値段にみあった付き合い方でちょうど良いワイン。うんうん、キアンティ系はこんな感じでぜんぜん構わないと思う。