北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1887】Chandon Brut (N.V.)

 
シャンドン ブリュット NV
 
 このワインは、モエ・エ・シャンドン社がオーストラリアでつくっているスパークリングワイン。こいつ、かなりシャンパンもどきというかよくできているので、値段のわりに品質のいい泡、というイメージがある。今回はうきうきワインの玉手箱での購入。
 
 まず見た目。まあ普通にシャンパンゴールド。やや薄めかもしれないけれども輝きのあるカラーで雰囲気はある。泡がゆっくりとたちのぼる姿もいい。香りは、初手では焼き林檎のような、続いてメレンゲとハッカのような香りがして、ちょっとすがすがしい路線に。もっと漬け物っぽい香りがするかと思いきや、初手では漬け物は来ない。
 
 口に含んでみると、焼き林檎っぽいフレーバーがふんわりと漂い、そこからふくよかな果実味、そして後味にはなかなかきれいな酸が残る。後味まで焼き林檎が伴うためか、円満なフィニッシュといいますか、飲み物としてとても完成度が高い。苦みとほんの僅かな金属感があり、安スパークリングワインにありがちな弛緩した味わいに堕ちてしまうところもなし。