北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1899】Flor d'englora Roure 2009

 
フロウ・デングローラ・ルーレ
 
 このワインは、さっぱり正体のわからないスペイン産ワイン。ただ、パーカーポイントで90点を取った、という記録はどこかで見た。どこまであてになるものだろうか。
 
 まず色。スペイン赤ワインにしてはやや薄い。ボトルの首の部分、向こう側がちょっとピンク色がかってみえるぐらい薄い。一応ワイングラスに注ぐとそれなり濃いんだけど、かなり光を透過する。やはり薄いのでは。香りは、ちょっと野良臭さを帯びてはいるけれども杉やヒノキの入浴剤とアルコール臭、それとジャムの匂いが混じっていて赤ワインとしての体裁はある。
 
 口に運んでみると、これはシラー・ガルナッチャ(グルナッシュ)系? 酸味のかなりしっかりとした、甘さは控えめだけど果実味がのどを通り過ぎる時にしっかり意識されるような、なかなか硬派なワイン。甘みで人を誘惑するような品でなく、食事と一緒の時に輝くワインとみた。渋みはこの手のワインとしては落ち着いているほうで、口当たりは良い。このあたり、2009とデイリーワインにしてはヴィンテージが古いことが味方になっているのかもしれない。