北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

ワインの記録が1900回を超えた

 

 
 ワインの記録が1900回を超えたので、久しぶりに文章を。
 
 一時期、「もうワインのことはだいたいわかった」みたいな気持ちになってきたけれども、ここに来て、いやいやまだまだ分かっていないですね、という気持ちになってきた。その背景には「子育て」がたぶんある。「子育て」によってワインに資金が回せなくなったことで、高級~中級クラスはもっと効率的に、デイリーワインクラスはもっと旨いと言えるものを積極的に発掘しなければならないニーズが高まってきた。
 
 もちろん、お金がいくらでもあるなら、現代のブルゴーニュワインはほとんど確実に地域のラベルどおりの性能を発揮してくれるから買えばいい。でもブルゴーニュワインが高嶺の花になってしまった今は、ブルゴーニュについての知識と経験はあまり役に立たないものになってしまった。今の自分に必要な知識は、イタリアのマイナーな地域の作り手についての情報と、たとえばイスラエルルーマニアといった新興地域についての情報だ。多少、まずい思いをするかもだけど目配りはしておかなければならない。
 
 1800回~1900回は日本酒の美味さをはっきりと認識した時期でもあった。たぶん価格とクオリティで考えると、日本酒はワインに比べてコスパが良い。フランスのAOCシステムのような、体系的に理解しやすい枠組みが無いから当てずっぽうな買い方になっているけれども、いずれ、冬場のワインを脅かす存在になるだろう。でも、日本酒によってまたひとつ、ワインを相対化するジャンルが間近になったわけで、これは良いことだと思う。
 
 まあ、飲んでばかりでは身が持たないので、金銭的制約をちゃんと気にしながら、ちびちびやっていこうと思います。