北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1921】Zardetto Cuvee Brut (N.V.)

 
ザルデット ブリュット
 
 このスパークリングワインは見覚えがない。販売元のページに書かれている品種が興味深くて、「グレラ30%、モスカート15%、シャルドネ30%、コネリャーノの丘からのその他の品種25%」、つまりぐしゃぐしゃ。産地はイタリアはヴェネト州、どうやらこのメーカーはプロセッコも作っている模様。しかしこの混ぜ混ぜワインはいったいどんな品なんだろう。
 
 まず見た目。薄くて少し緑色がかっているようなスパークリングワイン。ヴェネト州のプロセッコではありがちな色ではある。泡は細かなものが速いスピードで立ち上ってくる。香りは、意外にもメレンゲ&トーストのような、まずまずシャルドネ系っぽい雰囲気がある。かといってこってりした香りではなく、どこか爽やかでグリーンなイメージの湧く香りがある。
 
 口をつけると、夏蜜柑みたいな、苦みを帯びた酸味がぐわーっと来る。その苦みの性質がグレープフルーツよりも夏蜜柑を連想させるところがあって、そのくせ香りのレベルではメレンゲ&トーストといった甘めのフレーバーが漂っている。この組み合わせ、いびつにかるかと思いきや、意外といけている。アルコール度数が11.5%と低いこともあってか、ざくざく飲めるスパークリングワイン。