北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1922】Domaine Robert Chevillon Nuit-Saint_georges 1er Cru les Chaignots 2009

ドメーヌ・ロベール・シュヴィヨン ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ レ・シェニョ 2012
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 このワインは、ニュイ・サンジョルジュ地区では手堅いワインをつくっている贔屓のメーカーのワイン。で、2009年産ともなればきっと良い品だと思うのだけど、なんと半年前にボトルの先がなんとなく湿った状態になっているのを確認。一度はふき取っておいたものの、数か月経ってまたボトルの先が湿ってしまうようになった。ちなみに吹きこぼれではないようで、湿っているところの結露は透明。まあでもちょっと心配なので飲んでしまいましょうということで。本当はこのメーカーの2011とか先に飲んでしまいたかったのだけど。
 
 まず抜栓時のコルクの状態。表面にうっすら青カビがみられる。あまりべとべとはしていない。吹きこぼれてはいなかったのか?で、グラスに注ぐとびっくりするほど赤茶色。赤ワインを赤茶色ということはよくあるけど、これは比喩とか相対的にとかじゃなく、ど真ん中赤茶色、やや透明度が低い。おいおい老成しているんじゃないか?香りは……チョコとかつおだし、それと夕張メロンが来た。熟成しきった赤ワインの香りだ、やっぱりこれ老化スピード早かったのでは。
 
 口に含むと、非常に穏やかな口当たりでアタックはカフェオレのよう。ただ、舌のど真ん中をすりぬけていく酸がしっかりし過ぎている。なで肩でチョコレート&コーヒーが感じられもする。タンニンはまだ残っているけれども、基本的にはお歳を召したブルゴーニュ赤、という印象は否めない。ところが飲み進めるにつれて底堅いチョコレート、「濃いピノ・ノワールだけどブルゴーニュ!」という一種独特の顔貌になってきて楽しませてくれる。たぶんぎりぎりセーフ、繰り上げ抜栓して良かった。本当はもう5年ほど寝かせてみたかったので少し寂しくはあるけれども。
 
 ※二日目。やっぱり縮んでいた。チョコレートの残り香はあるけれども、ニュイ・サンジョルジュらしい強さやがっしり加減の底が破れてしまった感じ。やはり、直近の数ヶ月の間にトラブルがあったのだと想定することにした。