北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1929】Domaine de Rochebin Bourgogne Pinot Noir Vielles Vignes 2016

 
ロシュバン ブルゴーニュ ピノ・ノワール VV 2017
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 このワインは、ロシュバンというメーカーがつくっている平格ブルゴーニュ。ただし、「ヴィエイユ・ヴィーニュ(VV)」という、古樹でつくられたという記述を伴っている。とはいえしょせんは平格だし、ここのワインは呑んだことが無かったはずだし……と思ったら、シャルドネとは一度対峙していた。その時はツベコベ言いながら夢中になって飲んでいたようなので、こいつも少しは期待できるかもしれない。
 
 まず見た目。最近相次いで飲んだ新世界のピノ・ノワールに比べるとえらく濃い。かなり黒っぽくてダークな色合い。それでも光を通してゆらめくルビーレッド!なところはピノらしくもある。綺麗だ。香りは、初手から革が籠もっているような。でもって、どこか雨の日のような曇ったところがあり、その奥からおずおずとクランキーチョコレートのイチゴ味みたいな甘いのがこみ上げてくる。いいですね。
 
 口に含んでみると、目が醒めるような果実味に、ちょっとバターっぽい後味。タンニンよりも果実味の溌剌さのほうが前に出ていて、だけどバターっぽいところがあるから重ためかもしれない。少し時間が経つと、バターっぽさが円やかな口当たりになってきて帳尻が合ってきた。よくできたバター系平格ブルゴーニュ。一級や特級ほどの複雑さや艶やかさは望むべくもないけれども、旨い旨いと飲めるワインだった。
 
 ※二日目、なんと果実味がグッと詰まってきて、それでいて昨日よりも口当たりなめらかでびろうどのよう。しかも桐箱みたいな高級なブルゴーニュ赤に期待したくなる風味を帯びてきてびっくりさせられた。鉄っぽさもある。このワインの格を考えるとちょっとすごい。これは、一体どういうことだろう?驚きました。