北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1931】Golan Heights Winery Gamla Riesling 2017

 
ゴランハイツワイナリー ガムラ リースリング
 
 このワインは、愛飲しているイスラエルはゴランハイツワイナリーのリースリング。ここのシャルドネはリピートしているけれどもリースリングは今回が初めて。お値段はこのワイナリーのなかでは安い部類なのでお買い得品だったら嬉しい。
 
 まず抜栓。これはゴランハイツワイナリーのコルクのなかでは一番やすっちいコルクだ。でも抜栓した瞬間からケーキみたいな香りがぶわーんと広がり、グラスに注ぐと、もうグラスのそばから花畑系の爽やかな香りがふわーんと漂う。すばらしいですね。で、グラスの見た目は緑色がかったちょっと薄目の白ワイン。いやー綺麗。非ードイツ系のリースリングはこうでなくっちゃ。で、グラスに鼻を近づけると、ケーキと花畑、それから石灰岩石灰岩はゴランハイツワイナリーの白ワインに共通しているので、これはなるほど納得な感じではある。うん、悪くない、というかめっちゃおいしそう。
 
 口に運んでみると、なんと、香りに比べると抑制的な味わい。果実味が派手すぎるでなく、石灰だけでは説明できないミネラルをガンガンに効かせた素晴らしい雰囲気。なんていうか、シャブリ一級とリースリングを合体させたらこうなるんじゃないかと思えるような。そこらの安い新世界リースリングに比べると、わかいやすい果実味で押すようなところがなく、ジェントルな雰囲気のワインだ。これは気分があがる。水仙や桐箱みたいな典雅な香りもする。これはお買い得だと思う。ゴランハイツワイナリー、ここでも素晴らしい仕事をみせてくれました。推し。
 
 ※翌日は、もう少し果実味の前に出た姿になった。これぐらいが良いという人もいるかもしれない。それでもミネラルが立っていて涼やか。良い仕事をしていると思う。これはきっとまた買うし、(少し気色の違うところはあるにせよ)アルザス産の同価格帯のリースリングを十分に脅かしていると思う。