北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1933】Di Majo Norante Falanghina 2018

 
ファランギーナ テッレ デリ オスチ 2018 ディ マーヨ ノランテ
 
 このワインは、以前に田舎くさい赤ワインを創っていると感じたモリーゼ州の作り手のワイン。田舎くさくなければいいワインの潜在力ありそうなんだけど、白ワインではどうだろう。今回は南イタリアでしばしばつくられているファランギーナでつくられた白ワイン。
 
 抜栓すると、ファランギーナにしてはえらく色が濃いと感じる。香りは……うっ……これは「古くなった化粧品」みたいな臭いだぞ? 昭和時代の、普段は化粧しない人が久しぶりに化粧を取り出したら臭うような、あのきっつい臭い。
 
 味は濃い。カンパーニャ州などの、ごつい酸味爽やかな、一般的なファランギーナとは全く異なる、エキスどくどくな風味。なんだこれは。一体どうやったらこんな味になる? やはり土っぽさ? うーん、赤ワインの時はどうにか肯定的に飲めたけれど、こいつはちょっと大変だぞ。えぐみがあって酸味が足りない。メロンの「皮」みたいな風味がある。ファランギーナという、爽やかさが身上のぶどう品種をどういじったらこんな姿になってしまうんだろう。このメーカーの田舎くさいつくりが非常に悪い形でワイン化していると感じる。これは不合格。
 
 ※二日目。いくらか飲めるようになったけど、新世界でつくられた最下級のシャルドネとどっこいどっこいなぐらいえぐい飲み物になってしまっている。このワインを購入したお店は大変贔屓にしているけれど、そのなかではこのワインが抜きんでて目下ワーストワン。痛んでいるという感じでなく、ワインの製法じたいにとんでもない問題か勘違いがあるように思う。たぶんメーカーが悪い。