北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1945】Obikwa Cabernet Sauvignon 2018

 
オビクワ カベルネソーヴィニョン
 
 ヴイオニエが思ったよりも良かったので、じゃあもうひとつということで、グラスワインで飲めそうな赤ワインを。グラスワインとしてリストアップされていたのは、チリ産のカベルネソーヴィニヨンとイタリア産サンジョベーゼとオーストラリア産シラーズとこいつ。
 
 まず色。南アフリカカベルネだけあって、さすがに色が濃い。しかしカベルネというより南アフリカ、香りも味も第一に果実味で、安ボルドーとはまったく挙動が違う。果実味がしっかりしていて穏やかというよりやたらチャオチャオ挨拶してくる黒系果実。なんというか、節操なく魅力をあけっぴろげにしてくるワイン。とはいえ、そこはそれカベルネソーヴィニヨンだけあってか、底堅い。重たいワインではないんだけど、口のなかでバリトンが効いているような重心の低さを備えている。ここらへんで木の板みたいな風味も伴ってきた。ワイン不毛の地で飲むなら、こういうのでいいと思う。
 
 このお店、店員さんがそこまでワインに詳しい様子ではないし、ワインリストをみると、日本でいう高級ワインは扱っていなかった。だいたい高いほうから数えて、日本円で5000円ぐらいまでのラインナップで、だいたい値段は楽天価格の2倍弱ぐらい。気温を考えると、これぐらいでたぶんいいんだろうと思う。