北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1953】Golan Heights Winery Mount Hermon Red 2016

 
ヤルデン マウント・ヘルモン・レッド 2017
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 このワインは、ゴランハイツワイナリーが創っているブレンド型赤ワイン。このブレンド型赤ワインは、同社のラインナップのなかでは一番価格の安い、いわば量産型ワインなんだけど、今まで「ヘルモン インディゴ」しか飲んだことがなく、この「ヘルモン レッド」は初めて。インディゴはカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーをあわせたものに対して、レッドはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロ カベルネ・フランとマルベックとプティ・ヴェルドという、亜ボルドー系とでもいう内容。正直、どんなワインかさっぱり見当がつかない。どんな品だろう。
 
 まず色。とても濃くて不透明な、たぶんインディゴとそれほど変わらないごっつい色。香りは、煮豆系のやつがいくらかあるけれども、それよりもプラム香が強く、ボルドーカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインたちに比べると煙突っぽさがあまり無い。
 
 口に含むと、口当たりがとてもまろやかで、タンニンがばっさばっさしてはいるけれどもシルキーな舌触り。舌触りがシルキーでも上顎にタンニンがばさばさ来るから赤ワインに慣れていない人にはちょっときつめかもしれない。で、果実味がやたら攻めて来るタイプではなく、煮豆っぽさやコクが前面に出ていて落ち着きがある。それでも、酸味を感じさせる爽やかな後味を伴っているし、梅系線香+ミントっぽい風味が鼻に抜けていくような、爽やかさがある。おいしくいただいた。
 
 ※翌日は、初日に比べると平凡な口当たりになった。悪くはないけれど、初日のほうが美味かった。