北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1960】Rotari Platinum Label Brut 2014

 
ロータリ ロータリ ブリュット プラチナ[2014]
 
 このワインは、イタリア北東部、トレンティーノ・アルトアディジェ州でお手頃なスパークリングワインを作っているロータリの、見慣れない「プラチナラベル」。わざわざ2014とヴィンテージまでついている。ただ、それほどお値段の張るものでもないので、いつもの品とあまり変わらないんじゃないかと思いながら抜栓。
 
 まず見た目。ちょっと黄金色がかっていて細かな泡がぽこぽこと湧き上がってくる。見た目は十分にきれい。香りは、ほんのりとイースト系の香りが漂って、そこに青りんごを足したような。すごく香るわけではないけれど、そこそこシャンパンっぽくはある。
 
 口をつけると、リンゴっぽいフレーバーがパーッと花開いて華やか。苦みがかなり強く、ちょっと金属感がある。もうちょっと金属っぽかったらうっとうしくなるかならないかの、きわどいところにある。バター&ナッツっぽさを伴っているところがあり、ローランペリエを思い出すところがある(が、ローランペリエはもっとソフトタッチなのでワイン全体の方向性はだいぶ違う)。飲み進めると、金属っぽさとバター&ナッツがだんだん近づいてきて飲みやすくなってきた。乾杯に適したスパークリングワインというより、じっくり付き合ったほうが幸せになれそうなスパークリングワインかもしれない。