北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1965】Fattoria Poggiopiano Chianti Classico 2016

 
ポッジョピアーノ キャンティ クラシコ 2016
 
 久しぶりにキアンティ・クラシコを飲んでみることにした。食欲の出るワインが欲しくなったので。
 
 グラスに注いでみると、かなり黒っぽいワインレッド。キアンティ系としてもこれは黒々しているほうかもしれない。香りは...くぐもってなかなか前に出てこない。ただ、よく確かめるとスミレと膏薬というか、キアンティクラシコに典型的なフレーバーはある。
 
 口に運ぶと、そのスミレっぽい風味が口のなかに広がり、過不足のない果実味と酸味が来た。口当たりがしっかりしていてなおかつ穏やか、少しだけコーヒー風味もある。まずまず普通にキアンティ・クラシコらしいけれども、はてさて前回はどんなワインだったのかと確かめてみると、なんと10年前の記録が! この記録のとおりのワインだとは今は感じないけれども、堅実というか、価格にみあった品ではある。肉料理やチーズとの相性は文句なしで、それらを相手取っている時はサポート役として、それでいてワインはここにいるぞという主張も忘れない好位置をキープしている。ただ、すごく魅力的という感じではない。
 
 ※二日目。がらりと変わった。森の下草風味、鉄分、ざらめ糖みたいな甘い風味、そういったものが混じるようになって品質の良いキアンティ・クラシコ、という体裁になってきた。コーヒーっぽさにナッツやバターも混じっている感じがある。初日よりも断然こっち。肉料理との相性もばっちり。