北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1986】William Fevre Chile "Gran Cuvee" Chardonnay 2018

 
エスピノ シャルドネ グラン・キュヴェ [2018]
 
 このワインは、チリでウィリアム・フェーブルがつくっているシャルドネの上位クラス。とはいってもそれほど高価なわけでもないけれど、ともあれ上位には違いない。
 
 まず見た目。ちょっと黄緑色がかっている。 香りはメロンの皮、といった風情でチリワインの濃いやつを連想したくなる。この、メロン系のフレーバーはチリワイン王道なのだけど、まあ好き好きかもしれない。グラスを揺らすと、いわゆる「ワインのあし」が長い。粘性率が高い、ということだ。
 
 口に含むと、やっぱりメロン系フレーバーと豊満な果実味。フランス産の高級シャルドネとはやっぱり方向性が違っていて、たとえばクッキーや蜂蜜みたいな風味は伴わない。お世辞にも、グラン・キュベーなどという名前に見合ったものとは思えない。これなら、同社の格下シャルドネでもいいのではと思ってしまう。チリ産のシャルドネヒエラルキーとは、こうもわかりにくいものなのか。白ワイン全体を考えた場合は当然として、シャルドネというぶどう品種のなかだけでみても、ぱっとしないワインだと自分には思える。
 
 ※翌日はもう少し酸味が勝って飲みやすくなったかも。とはいえ基調は変わらない。やはり、チリ産のシャルドネはベーシック品で十分、というよりチリ産の白ワインは他の品種のほうがお買い得ではないかと思ってしまう。