北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2007】Remoissenet Seigneurie de Posanges Bourgogne Blanc 2015

 
ルモワスネ ペール エ フィス ブルゴーニュ ブラン セニュリー ド ポサンジェ 2015
 
 このワインは「セニュリー ド ポサンジェ」という聞いたことのない名前がラベルにでかでかと記されているブルゴーニュの白ワイン。ちょっと格上のブルゴーニュ白ワインを近々いただくので、その比較対象として、平格のブルゴーニュ・ブランに相当するこのワインをいただいてみることにした。後でわかったけれど、正体はルモスワネが作っているらしい(自分はこのルモスワネというメーカーがあんまり得意ではない)。
 
 ほとんど期待せずに抜栓し、グラスに注いでみると、なんと、黄金色の液体が現れた!黄金色、山吹色、とにかく、いい色調をしている。見た目だけだと少し熟成した高級ブルゴーニュ白ワインみたいだ。なんだこれは。香りは、花畑みたいな香りが半分と湿った蜂蜜クッキーみたいな香りが半分。中庸の様子。少しロウっぽさや白パンっぽさを連想するのもまたいい。
 
 口をつけてみると、酸味よりも蜂蜜クッキーがぐっと迫る感じ。蜂蜜クッキーがメインの展開は最近飲んだカレラのシャルドネに似ているところもある。が、あちらに比べると新世界っぽさ、いわば、メロンやフルーツポンチが全面に来るような感じではなく、もう少し軽いところでワインがまとまっている。平格のブルゴーニュ白というカテゴリーのなかでは、こいつは少し重量級で、良く言えばリッチ、悪く言えば軽やかさが足りない。とはいえリッチであって悪いわけもなく、平格の白でもここまでやるのかぁ……とうれしい誤算。焦げたトーストのような香りは樽香由来なんだろうか。とにかくリッチ系のシャルドネだ。
 
 ※翌日、エティエンヌ・ソゼが作っているピュリニーモンラッシェ一級シャン・ガン2011と比較することになったけれど、さすがにあちらに比べると品が乏しいというか、大味でくどさがあることがわかる。けれども、一般的にみれば十分にうまいワインだ。とはいえ、ソゼの一級を理解する大きな助けになってくれた。