北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2020】Allendorf Winkeler Hasensprung Risesling Auslese Rheingau 2015

 
 このワインは、2015年につくられたラインガウ産のアウスレーゼ。3年前に飲んだことがあったけど、この一本はあまり良くない保存状態で(具体的には、ビンを立てたまま)3年放置していた。ので、長期保存をあきらめ、再び飲んでみることにした。
 
 グラスに注ぐと、ちょっと気泡の混じった、黄金色~少し緑色の混じったようなきれいな色。でも気泡はみる人によっては減点の対象なんだろうなぁ。香りは、カスタードがぶわんと来て、その奥にはリースリングのすがすがしい香り、台所洗剤やライムを思わせるグリーン系のさわやかフレーバーが残る。あとはグァバというか、貴腐ワイン系にありがちな、トロピカルな甘い香りも。
 
 口に含むと、カスタードの香りと甘さ、それと気持ちの良い酸味がきゅーっと来る。最近飲んだシュタインベルガーのシュペートレーゼと比較すると、こちらのほうがカスタードっぽさがあり、あちらのほうが立体感はしっかりしている。あと、気泡の影響かぷちぷちとした食感をこいつは伴っている。デザートワインとして十分ではあるけれども、アウスレーゼっていうよりシュペートレーゼなのでは、という感じはある。おいしくいただきました。