北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2033】Henri Bonneau Chateauneuf-du-Pape 2011

 
アンリ・ボノー シャトーヌフ・デュ・パプ
さて、最後に出てきたのはアンリ・ボノーのシャトーヌフ。以前に対峙したセレスティンに比べると、このワインからは物凄い香料の香りが漂ってくる。9歳のシャトーヌフだけど、これ飲み頃を迎えているのでは? むせかえるほどの香料、いや、香水だ! デパートの一階のいろいろな香りがワインに重なっているような雰囲気になっている。シャトーヌフ系にありがちな、ごっつい果実とベーコンで攻めてくるタイプでなく、完全に香料・香水の領域のワインになっている。ゴージャスな花が咲いているようだ。ローヌのワインもこういう風に仕上がるのか。ある部分で値段の高い(そして熟成した)ボルドーなんかに相通じるところがあるようにも感じる。
 
そしてこのワインの大変良かったところは「帰り道もずっとこの香水の香りが身体に染みついて離れないこと」。がぶ飲みしたわけでもないのに、帰り道に残り香がずっとついてくること。間違いなくこれはいいやつだ。
 
自分はこういう香水系を選ぼうとしないしできないので、良い体験となった。