北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2059】Domaine Jacques Prieur Corton Bressandes Grand Cru 2013

 
ドメーヌ・ジャック・プリウール コルトン・ブレッサンド グラン・クリュ [2013]
 
ブルゴーニュの赤ワインを久しぶりに飲んでみる旅の終わりとして、2013年産のコルトン・ブレッサンドを飲んでみることにした。実はコルトンは全く手を付けたことがない。
 
まず見た目。やや暗めの赤茶色のワインレッド。ブルゴーニュ産のピノ・ノワールにしては黒ずんだ色合いだけど、濃すぎるというほどでもない。香りを確かめると、森の切り株系の香りとチョコレートがいきなりぶわっと香り立ってくる。ろうそく系の揮発臭、夕張メロン系の甘い香りも伴っていて、興味深いことに、それらの香りがうまく融合しているというか、ガチャガチャした印象を受けない。
 
口をつけてみると、はじめはチョコレート、そこから徐々に口のなかに広がっていく果実味!この果実味が口のなかに広がっていくさまに、ブルゴーニュ赤のなかでは久しく感じていなかった、雄大な広がりを伴っていてスケール感がある。こういう感覚を長いこと忘れていた!これまで飲んできたヴォルネやモンテリにはこれはなく、どちらかといえばコート・ド・ニュイのラインナップに近い飲み心地だ。飲み心地に充実感と爽やかさの両方があって、そこに摩訶不思議な香りがずっと寄り添っている。はー、コルトンってこんなにいいものなのか。2013はオフヴィンテージだと思っていたけどこれは驚き。
 
※二日目も、充実感、雄大さを損ねることなく屹立している。飴っぽさ、香料っぽさが高まってきた。結果として二日目のほうが良かったところをみると、2013でも結構頑張る力があったということだろうか。やるじゃんコルトン。