北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2063】Roederer Estate "Quartet" Brut (N.V.)

 
ロデレール エステート カルテット アンダーソン ヴァレー ブリュット
 
 このワインはシャンパン代替物をさがすプロセスで浮上した、カリフォルニア産の泡。ロデレールが手掛けているんだそうで。
 
 まず見た目。あまり濃くない、普通にレモン色~麦わら色のスパークリングワイン。香りは、メレンゲのお菓子、というより菓子パンのような甘くてふっくらとした香りにあおりんごの清々しさが差し込む。ちょっとザラメ糖っぽさもあるかもしれない。ともかく、まるでお菓子の権化のようだ。泡は非常に豊かで、水面には泡がたくさん浮かび上がっている。
 
 口をつけると、焼リンゴと青りんごが融合したような味わいと酸味、それからリンゴの芯を思わせる少しキンキンした風味と苦みの混合体がやってきた。そこに泡のビールめいた雰囲気が加わって飲み心地も良い。苦みとキンキンした感覚とリンゴ系果実が合わさることによって、シャンパン互換性の高い雰囲気ができあがっており、そこにクリーミーな舌触りまで加わってなかなか。スパークリングワインとして決して安いとは言えないけれども、できの悪いRMシャンパンは越えているとは思われた。