グラハム ベック ブリュット N.V.
このワインは、温泉宿に持ち込んだ南アフリカで作られている少しいい値段のスパークリングワイン。南アフリカ産でこの価格帯なら、シャンパン互換なタイプのワインでしょう。そう期待しながら抜栓。
グラスに注いでみると、金色の液体、それも少し輝いているような照りの良い色合いで、泡がしっかりと立ちのぼる。これは期待できますねー。香りは、メレンゲとリンゴに漬物っぽい香りがどっと来る。重たいシャンパンっぽいつくりを予感させる。
口をつけてみると、苦みと漬物っぽさが満点の、重量感のある泡だ。もちろんリンゴっぽさや爽やかさもあるんだけど、それだけの飲み物ではない。漬物ががっしりと効いていて、クリュッグのよう……とまではいわないけれども何を表現したいのかはよくわかる。お夜食として、味噌のついた焼きおにぎり&漬物をいただいた時にこのワインを合わせてみたけど、これがまた旨いのなんの。シャンパンではないけど、シャンパンっぽいものを見事に作ってのけていた。漬物系シャンパンはえてして高価なので、疑似漬物系シャンパンが欲しい時にはこれはいいかもしれない。