北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2100】Domaine Chevillon Nuit-Saint-George 1er Cru Les Pruliers 2013

 
ニュイ・サン・ジョルジュ 1er "レ・プリュリエ"(ロベール・シュヴィヨン)
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、今となってはニュイ・サンジョルジュ村のワイン作り手としてはお買い得の部類となってしまったロベール・シュヴィヨンのつくるニュイ・サンジョルジュ一級。レ・プリュリエという畑はたぶん初めて。
 
まず、グラスに注ぐ段階でフワーッと夕張メロン系の熟成香がたちのぼり、うっとりしてしまった。すごい、がんばっているぞこいつ。で、見た目はちょっと茶色がかった透明度の高いワインレッド。うずらいろ、とよく言われるヴォルネともそんなに違わない。少なくとも先日のブラニー一級赤に比べるとだいぶ薄い。グラスで香りを確認。チョコレートと夕張メロン、それとタイヤやトリュフ系の怪しい香りが混じっていて大変立派。おいしそうな香りにくわえ、高いワインに期待したくなる「食べ物っぽくない香り」がしっかりと刺さっている。いいぞいいぞ。
 
口に運んでみると、初手はほとんど手ごたえがないというかライト。アセロラっぽい酸味がちゅるんと口に入ってくる感じで、香りの大層さに比べると小さくまとまっているような。例のブラニー一級との比較でもふっくら感や滋養感の面でこちらのほうが弱いと感じる。香りは壮大、口当たりはちゅるちゅる、そこに意外にタンニンが残っているところがあり、少し面倒な感じがある。ところが飲み進めるうちに、タンニンがザラザラっとした口当たりを与えてくれ、口当たりがだんだん分厚くなってきた。鼻腔に舌がついてこれるようになってきたぞ。時折、梅系の酸っぱさが爆発することもある。たまーに米っぽくなることも。この米っぽさはシュヴィヨンのワインで前にもあった気がする。いやいや、いいですね。
 
2013年といえば7年前のワインだけど、こいつの香りは熟成モードに突入していると思う。でもって当初は心配したけど飲みごたえもしっかりしていて素晴らしい姿に。買って良かった、待って良かった、たいへんありがたいひとときとなった。
 
※二日目は、森の香りが濃厚。酸味が少し強まった感じはあるがおおむね初日の雰囲気と変わらない。良かったと思う。