北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2103】Domaine William Fevre Chablis 2018

 
シャブリ [ 2018 ]ドメーヌ ウィリアム フェーヴル
 
このワインは、シャブリの大手生産者ウィリアム・フェーブルが手掛ける平格シャブリ。でも「ドメーヌ」ものといって「メゾン」ものよりも格上の品で、これは昔からのお気に入り。2018年産はもちろん初めてなので大変楽しみな対決。
 
まず色。薄くて透明感たっぷり、でもってうっすらと緑色がかっているのが大きな特徴。シャルドネのなかでは、これほど薄くて緑色の品はあまりない。香りは、強力な米ぬかフレーバーを伴った、爽やかな花畑系の香り+レモンのすっぱそうな香りが漂っている。とにかく、米ぬかがすごい。見た目も香りもシャブリらしい感じがする。
 
口に含むと、細身の酸っぱいワインがぎゅぎゅーっと来た!というよりこれはレモネードだ!レモネードのような甘さと酸っぱさが口のなかいっぱいに広がる。酸味が舌から上顎にかけてすごく幅をきかせていて、今回は骨っぽさやミネラルといったものよりも強力にレモネードしている。それでも飲み進めるとがっしりとしてきて、ただソフトなだけのレモネードではありませんよと言ってくる。以前にこのメーカーの新世界産ワインを飲んだせいか、少しイメージがメロンっぽい(つまり暖かい土地のシャルドネっぽい)印象もあるかもだけど、基本的には非常にシャブリらしく、しかも愛嬌たっぷりで付き合いやすい。あいかわらず良いシャルドネだ、それでいて熟成させる面倒もない。どうせ熟成させる甲斐性がないなら、シャブリはこれで十分なんじゃないか。