北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2115】Domaine des Accoles "Chapelle" 2012

 
ドメーヌ・デ・ザコル シャペル [2012]750ml
 
このワインはテーブルワイン規格のローヌ産赤ワイン。テーブルワインというには値段はちょっと上で、なんとなくいい雰囲気のボトル、しかも8年も前のヴィンテージだ。なにやら良いところがあるのだろうか。
 
まず見た目。ボトルからグラスに注ぐ時の色合いは、かなり赤茶けている。もともとに加えて、少し熟成したのかな。香りは、切りたての木材みたいに、木材系のかおりに加えてねばっとした少し甘い、樹液チックな香りがよぎる。ローヌにありがちなジャムよりも、木材&樹液のほうが強いぐらいだ!
 
口に運ぶと、今度は木材よりも鮮烈な果実味のほうが印象的。ローヌの赤ワインのなかでも、こいつは果実味が鮮やかというか、ジャミーであると同時にさっぱりきっぱりとしたところがある。酸味が強くてキュッとしていて気持ち良いとも言えるかもしれない。後味に残る酸味がとにかく気持ちよくて、みようによってはキュートですらある。ひとくち飲みほした後の余韻もいい。飲み口はローヌ産のテーブルワインだけど、後味がとても上品で格上のワインのようだ。やるじゃないか、この作り手さん! 飲み進めてもだれる気配なし。凄まじいクオリティではないとしても、手堅く丁寧につくられているという印象を受けた。たぶん現代風。
 
※翌日は、少し酸が強まって上品さが減ってしまった。が、一般的に考えるとこれぐらいでも十分なぐらい。概して気持ちよく飲めるワインだった。