北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2124】Domaine Santa Duc "Aux Lieux-Dits" Gigondas 2013

 
ジゴンダス・オー・リュー・ディ [2013] ドメーヌ・サンタ・デュック
 
このワインは、ローヌ産のなじみのメーカーがつくっているジゴンダス。今回は7年以上経った品をあけるので、いくらか若さが緩和されていたらいいなと思いつつの抜栓。
 
グラスに注ぐと、赤茶色っぽさを帯びた濃いワインレッド。グラスをくるくる回してもワインが濃いままなので、やっぱり濃いのだろう。香りは、いくらかハムや肉っぽさを帯びたジャム系の香り。だけど室温の関係か、あまり強くは香ってこない。
 
口をつけると、はじめは穏やかな飲み心地、ハムっぽさが口にやんわりと広がった。渋みと果実味が来るのはその後。香料っぽさを十分に帯びた黒系果実のジャムが、強いアルコールとともに腹からのどにかけて支配していく。それでも後味は人懐っこい甘酸っぱさを帯びていてきついばかりのワインではない。二口目にもなると、ハムの風味がいっそう際立ち果実味にはミルキーな甘味も宿る。うんうん、いいんじゃないだろうか。価格的にもクラス的にも同格であろう、このときのペランのジゴンダス2016より初手からはっきり面白く、こちらが探すまでもなく美味さや華やかさ、ジゴンダス的な肉の押し出しの強さを見せつけてくれる。やっぱりジゴンダスはこのメーカーが安心安全、という思いを深めた。
 
※二日目は初日に比べてなんだか重たく感じて、ハムっぽさが少し減った気がする。初日のほうが好みかも。