北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2130】Louis Latour Bourgogne Rouge Cuvee Latour 2018

 
ルイ・ラトゥール ブルゴーニュ・ルージュ キュヴェ・ラトゥール [2018]
 
このワインは、ルイ・ラトゥールが作っている平格ブルゴーニュのひとつ。ルイ・ラトゥールは平格を二種類作っていて、これはちょっと格上のCuvee Latourという愛称がついている。格下の品は、過去に飲んでイマイチだった記憶がある。でも、こいつはどうだろう。割と飲んでいるつもりでいたけど、なんと約8年ぶりの対峙。こういう、大手の平格はヴィンテージについて考えるチャンスなのでこれからはもっと意識していきたい。
 
で、屑コルクを抜染すると、革製品のような香りと木の枝っぽさを連想させる香りを帯びた、あまり値段の高くないピノ・ノワールらしい香りがぶわっと来た。革製品っぽい香りは、平格ブルゴーニュっぽくもあるけど、記憶のなかではチリ産のピノ・ノワールにも紛らわしいものがあったような気がする。少なくともこのワインを嗅いだ時に、そういうことを思い出したりもした。
 
口をつけると、穏やかな葡萄フレーバーに加えて革製品っぽい香りが鼻腔に来る。酸味はちゃんとあるけど口当たりはまろやか、舌触りがやわらかで、記憶のなかにある同社の格下の平格ブルゴーニュに比べて痩せぎすな感じがしない。もちろんこれは格がどうこうだけでなく、ヴィンテージが絡んでいる可能性もある。2018年のブルゴーニュ赤なんて飲んだことはないので、それはわからない。なんにせよ、こいつは、ひたすらに革と酸っぱさが来てタンニンもがしゃがしゃの、そういうだめなピノ・ノワールではない。格下の品との価格差は600~800円程度だけど、なるほど完全に別物。コスパ抜群とは言えないけど良いブルゴーニュだ。
 
※二日目は、舌ざわりのやわらかさが少し減ってしまった。初日に飲んでしまいたいけど、我が家でこれを初日で飲むなど到底無理。