北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2153】Vincent Girardin Auxey-Duresses 2014

 
オーセイ・デュレス・ルージュ ヴィエイユ・ヴィーニュ [2014]
 
このワインは、ブルゴーニュ赤のなかではお買い得な価格帯のヴァンサン・ジラルダンのつくる(オーセイ・デュレスの)村名格ワイン。お買い得な価格帯とはいっても、今ではいくらか値が張るようになっている。である以上、なんらか、うれしいワインであって欲しい(※リンク先はかなりお安い値段になっているけれど、自分はこの価格では買えなかった)。
 
まず見た目。かなり薄めでレンガ色風。ちょっと前のエスピノなどに比べれば非常に薄く、いかにもブルゴーニュ赤という感じ。香りは、さわやか系の梅香が真っ直ぐに入ってくる。そこに幾らかの化粧品っぽいふんわり香。なかなか楽しそうだ。
 
口に運ぶと、あまり強くない、けれどもフレッシュで少し木の枝っぽさ(または苔っぽさ)を伴った果実味がストレートに来た。ワインはかなり軽くて細身なのだけど、渋みがかなりあり、口当たりに粗さがある。でも、木の枝っぽさも相まって、枝付きサクランボをイメージさせるような爽やかさがこのワインの身上とみた。後半になってくると、じわじわと蜜っぽさが盛り上がってきた。それらも含め、ブルゴーニュ赤としては少しクラシックな造りではある。オーセイ・デュレスとしてこれはどのぐらい妥当なのかはわからないけど、特に後半はなかなかだった。
 
※二日目は、酸味と甘酸っぱさが目立つかわいらしいワインになった。昨日のとげとげしさは少ない。そして僅かに塩っぽくなってきた。こういう点も評価できる。