北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2160】Domaine de Rochebin Bourgogne Pinot Noir Vielles Vignes 2017

 
ロシュバン ブルゴーニュ ピノ ノワール VV 2017
 
このワインは、お買い得なブルゴーニュ赤としてリピートしているもの。直近では2月に一度対峙していて、おいしくいただいている。今回もきっとおいしいと期待しての抜栓。
 
まず見た目。茶褐色な色合いの、いかにもブルゴーニュ赤らしい色合い。あまり強くない果実フレーバーに、わずかながら化粧っぽさが宿っているのもいい。
 
口に運ぶと、前回に比べると苦みと木の枝っぽさが強いと感じる。これは温度差にもよるのかもしれない(前回は2月で寒かった)。香りが化粧っぽいのに、果実味のうちにチリ産のピノ・ノワールみたくコーヒー風味が強く宿っているのは好みではない。ひとつには、先日、ジョセフ・ロティのジュヴレ・シャンベルタンを飲んでしまって、それとの比較を無意識にしてしまっているせいもあるかもしれない。ジュヴレ・シャンベルタンに比べれば、このクラスのブルゴーニュ赤の果実味はあか抜けない。でも価格差と地域差を考えればこれは仕方がないものだし、かえって(ロティのつくった)ジュヴレ・シャンベルタンのいいところが理解できた。ジュヴレ・シャンベルタンも含めたコート・ド・ニュイの赤ワインがブルゴーニュ赤のなかでもひときわ珍重されるのは、こういう差に由来しているんだろう。
 
※翌日、少し冷やした状態でリトライ。少し冷やすと2月の雰囲気に近づき、いくらかあか抜けた雰囲気になって良かった。これからの季節、このワインは若干冷やしてゴーだ。