北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2162】Chateau Pesquie "Quintessence" Rouge 2017

 
シャトー・ペスキエ カンテサンス ルージュ [2017]
 
このワインは、最近発見したお値打ちワインの作り手、シャトー・ペスキエのつくるちょっと良いワイン「カテサンス」。どんなものでしょうか。
 
抜栓してみると、とても濃い、不透明にもみえる赤ワインが。光にかざしてみると、わずかに青紫色がかった色をしていることがわかる。まるで梅干し漬けた樽のなかの液体みたいだ。香りも、まさに梅干し漬けた樽みたいな香りがもうもうとこみあげてくる。それと、僅かに樟脳っぽさ?も。これは、この作り手のワインのもっと安いグルナッシュで感じたものに似ている。嫌いな香りではない。
 
口に運ぶと、墨汁みたいなエキスが口当たり。果実味がものすごくあるんだけど、その表皮に墨汁みたいな風味と少しザラザラとしたマッタリした口当たりがある。タンニンも果実味もものすごそうなんだけど、それがザラザラマッタリによって制御されている感じがある。これ、飲み進めてマッタリがなくなったら怪力ワインになるのでは、という恐れすら湧く。でも初手はすごくフレンドリーで紳士的だ。今にも本性をあらわして飛びかかってきそうだけど。
 
飲み進めても、フレンドリーで紳士的なたたずまいは意外に崩れない。あいかわらず、タンニンと果実味は飛びかかってきそうな姿勢でうずくまっている。特別な畑の地力、みたいなものは感じないけれども、優れたワインだと思う。明日はどんな姿になっているのかな。
 
※二日目は、もう少し果実味のせりあがった、そしてマッタリ感の後退したワインになった。初日のほうがぜいたく・上品な感じがあったと思う。かといって、これだけ濃いワインだと初日では飲み切れるわけがない。